平成16年12月12日

  拉致問題特別委員会にて質問する漆原良夫
 
北朝鮮へ経済制裁の発動を!

 10日、衆議院拉致問題特別委員会にて質疑を行いました。 今回は、北朝鮮が横田めぐみさんの「遺骨」として提供された骨が別人のものと断定されたことを受けての閉会審査でした。
 私は、今回の遺骨の問題は、拉致被害者の身を案ずる家族の心情をもてあそぶ卑劣極まりない北朝鮮の態度であり、断じて許すわけにはいかないと強く憤りを感じます。また、北朝鮮の不誠実な対応は、「日朝間に存在する諸問題に誠意を持って取り組む」との日朝平壌宣言に違反すること、さらに、白紙の状態から拉致被害者の再調査を行うとの今年5月の日朝首脳会談での約束に違反すると指摘し、北朝鮮が国家的背信行為を行った今こそ、経済制裁に踏み切るべきとの要請を行いました。
 町村信孝外相は、「遺骨以外の資料の調査を急ぎ、年内には答えを出して、その上でいかなる対応をすべきか考えていく」と述べるとともに、経済制裁の発動も選択肢の一つとの認識を示しました。さらに私は、北朝鮮に約束した食料支援のうち未実施分の12.5万トンについての凍結を求めたことに対し、外相は凍結する考えを示しました。
 この日の拉致特別委では、制裁の検討を政府に求める決議の採択も行われ、可決されました。


 また午後からは、私が委員長を務める公明党拉致対策委員会を行い多数の衆参国会議員が参加しました。ここでは外務省・内閣官房・警察庁から説明を受け意見交換と、北朝鮮に対する経済制裁発動や今後の対応についての協議も行いました。